東洋の考えでは人間の体質を大きく分けて「陰・陽」ととらえます。陰性、陽性のいずれかに傾いてくると健康を保つことができません。大切なのは、陰と陽のバランス、つまり中庸を保つことです。
しかし、現代人の体は相対的に陰性化していると言われています。陰性に偏り過ぎた体は、基礎体力が減退し、代謝が鈍くなって生活習慣病といわれる慢性病を引き起こしやすくなります。ですから、現代人は体を陰性化しないようにする必要があるのです。
「玄米は本来、中庸よりやや陽性の性質を持っています。ところが、食物がもっている性質は調理方法によって変えることができるのです。玄米で言うと、玄米をおもゆにして食べると陰性の性質が強くなりますが、玄米を黒焼きにすると陽性が最も強くなります。陰性の性質をもつ脂肪やタンパク質を飛ばして陽性の炭水化物の炭化したものだけが残るからです。黒焼きにすることで玄米の優れた効果が強く残ると想像できます」自然育児でもそのすぐれた特質は、十分に活用されます。
妊娠前後においても、安全性にすぐれた基本的な保健飲料として役立ちます。また、産後の虚脱状態、産後ウツを改善することが期待でき、冷えを取り、胃腸の調子を整えます。